特に贅沢をしているわけでもないのに、月々の支払いが大きい!貯金をするお金がない!と思っている人も多いのではないのでしょうか?
税金や保険など、給料から天引きされているものの額は徐々に上がり、毎月の水道光熱費や食費など必要最低限の経費に加え、今や一人一台、スマホを持つ時代・・・。家族の携帯代に家計を圧迫されている家庭も少なくないのではないでしょうか。
様々な利用方法があり便利なスマホですが、どうしても高いのが月々の基本料金ですよね。そんな中、救世主の様に現れたのが『格安SIM(MVNO)』、通称【格安スマホ】です。同じパケット容量でもドコモなどの大手3社と比べると基本料金は約1/3程度が多く、しかもドコモの回線を使用するので、つながりにくさもありません。
なら、ドコモから格安スマホに乗り換えした方が、単純計算で月々のスマホ代が1/3と安くなりますよね?
じゃあ、早速格安スマホに乗り換えよう!?いえいえ、ちょっと待ってください。乗り換えをするには手数料がかかりますし、契約内容によっては解約金がかかる場合があります。そのため、乗り換える時の費用が一時的に大きくなってしまう場合があるのです。
では、どうしたらその費用を減らす事ができ、月々のスマホ代が安くなるのか、その方法を見ていきましょう。
まずは契約期間と解約金を把握する
この先の月々のスマホ代を安くしようと格安スマホにするためには、今契約しているドコモの回線を解約しなければなりません。そうすると費用としてかかってくるのが契約解除料、いわゆる『解約金』です。
これは、契約内容によっては契約期間と解約金が異なりますが、大体の人が2年の定期契約をしており、定期契約をする事によって基本料金が割引されるという内容です。要は「2年間ドコモを使ってくれると約束してくれるなら基本料金を割引しますよ~」と言う契約です。ですから2年の定期契約期間中にドコモを辞めると「約束が違うじゃないですか~。割引してたのに~。」という意味かどうかは分かりませんが解約金がかかる仕組みとなっています。
じゃあ、2年経てばいつ解約してもOK??いえ、違うんです。この契約は自動更新なので、2年経つとまた2年の定期契約に自動で更新されます。それじゃあ、いつ解約しても解約金がかかるんじゃん!と思いますよね。そこで把握しておきたいのが『更新月』です。この更新月は2年に1度訪れてドコモを解約しても解約金がかからない期間となっています。定期契約をしてから2年後と勘違いしやすいですが、正確には2年1ヶ月目となっています。今は制度が変わって2年1ヶ月~2ヶ月目がその更新月になります。この期間に解約するのであれば、解約金という費用を負担しなくても済みますので是非把握しておきましょう。
しかし、それをいつも頭に入れておくのは面倒くさいものです。人間ですから、別の何かにとらわれて忘れてしまい、気付いたら更新月が過ぎてしまった!なんて事も考えられます。「151」で問い合わせる事もできますが、なかなか電話が繋がらず時間の無駄になってしまいます。更新月の確認をするためだけにショップに行くのも面倒です。そんなときは「My docomo(マイドコモ)」を活用しましょう。web上で登録する事で、契約内容などが確認できますので、それを見て乗り換えの計画を立てると良いでしょう。
MNPのキャッシュバックを利用する
次に費用としてかかるものの中に事務手数料があります。これはドコモに限らず必ずかかるものなので、安くする事はできません。例え、ドコモからドコモの機種変更でも必ずかかってしまいますし、事務手数料はみなさんが貯めているdポイントで消費する事もできないので、一回は負担してしまうものとなっています。
そこで上手く利用したいのが、キャッシュバックです。
今使っている携帯電話番号をそのままに携帯会社を変える事をMNP(番号ポータビリティ)と言います。この制度を使って乗り換えをすると新しく契約した携帯会社からキャッシュバックをもらえたりする事があります。このキャッシュバックを事務手数料などの費用に回す事で乗り換えした時の負担を減らす事ができます。
このキャッシュバックは、各携帯会社が販売店に、販売奨励金というものを出して顧客の囲い込みを頑張ってもらい、販売店側はその販売奨励金をそのまま契約者にキャッシュバックをしているものになります。MNP制度でユーザーを獲得できたら、利用者が1増えるだけでなくライバル会社の利用者数を1減らす事が出来ますからね。各携帯会社も熱が入ります。
しかし、あまりにも過熱競争になってしまったため、国が規制をかけたものの、まだまだキャッシュバック制度は健在なため使わない手はないです。
このキャッシュバックの額は、各携帯会社が決めているわけではなく、各販売店が決めています。家電量販店とか携帯ショップとかですね。
ですから、キャッシュバックの額は、新しく購入する携帯電話や使用期間などにより異なりますが、4~5万円ほど出る場合もあります。また、家のネット回線と同時契約や電力との同時契約で、その額が増額する事もあり、これは販売店によって変わってくるので、乗り換える際は1店だけでなく、2店、3店と比較するようにしましょう。
このキャッシュバックで、手数料やどうしても更新月に解約が出来なくてかかってしまう解約金を賄うことになります。
格安スマホは販売店を設けていないところが多いので、契約はwebで行うのが一般的です。これはあくまで一般論ですが、webですと人件費がかからない分、キャッシュバックにかけられる金額が大きいようですし、基本料金などの使用料などの割引などもあるので、月々の使用料も今より減らせる事ができるのではないでしょうか。
ちなみに乗り換える際の注意事項ですが、今契約している回線を先に解約してしまうと番号そのままで乗り換えが出来なくなります。そうするとキャッシュバックなどの特典が受けられなくなります。乗り換える際は今使っている携帯会社のショップなどで乗り換える際に必要な『MNP予約番号』を取得し、その予約番号を持って新しい携帯会社で契約をしましょう。新しい携帯会社で契約が終わると今までの回線は自動的に解約になりますよ。
あえて解約しない
あえてドコモを解約せずに、月々のスマホ代を安くする方法もあります。
携帯電話の世界では、MNPなどの乗り換えの人には特典が厚いけど、長年ドコモを使っている人には特典がないなんて事を昔から言われてきました。そこで登場したのが、『151割引』です。
『151割引』は通称『MNP引き留めポイント』と言われ、ドコモがMNPで他社に移ろうとするのを食い止めるためにできた制度です。
これを使う事で最大20,000ポイントのdポイントがもらえます。このポイントを使って、機種代金を割引してもらうのです。やり方は簡単です。まず、151に電話をかけ、MNPで他社に移りたい事を伝えます。すると順に質問などされ、最後に「使えるポイントがございますが・・・」と言われたらこれが151ポイントです。しかし、誰でももらえるわけではなく、契約期間などいろいろ基準があり、該当した場合に適用になります。
あえてドコモを解約せずドコモで機種変更をする場合、月々のスマホ代を安くする為のポイントは『いかに機種代金を安くできるか』です。ドコモのスマホは大概が9万円台なので、一括で買うのは難しく大体の人が分割で購入します。
その分割金が毎月のスマホ代に加算されているのですが、スマホを購入すると『月々サポート』がついてきます。これは、購入する機種によって金額が決められており、その機種を購入すると毎月の基本料金などの使用料から24ヶ月割引が受けられるというものです。この月々サポートを上手く使えば、ドコモで機種変更しても毎月のスマホ代を安くする事も出来るのです。
例えば、機種代金が月々2,500円だったとします。それに対して月々サポートが2,000円だったとすると、利用料金から2,000円割引になるのですが、機種代金が2,500円加算されるので、実際は500円ほど、ユーザーが負担をする事になります。
それが、機種代金が2,000円で月々サポートも2,000円だったとすると、利用料金から2,000円割引されて、機種代金が2,000円加算されるので、実際の負担金が0円んいなるのです。という事は、機種代金が1,500円で月々サポートが2,000円だったら、月々の利用料金が500円安くなるのです。
これが俗にいう『実質0円機種』というものです。あくまでも間違えないで頂きたいのは、機種代金が無料になったわけではなく、機種代金と同等の割引を受けて負担がなくなっているということです。
151ポイントやこれまでに貯めていたdポイントを使って機種代金の割引を受け、月々サポートの金額より機種代金が安くなれば、毎月のスマホ代を安くする事ができるので、dポイントは賢く貯めていきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。月々のスマホ代を安くする方法はいくらでもありますが、そのためにはしっかりとした情報と知識が必要です。
解約金がかからない方法、機種代を安くする方法、様々ありますが何事も念入りに計画を立てて失敗しない方法を見つけたいですよね。