これまでは携帯電話会社と言えばドコモ、au、ソフトバンクの三択でしたが、スマートフォンが普及したことによりMVNO各社も選択肢に入ってきました。
月額1,000円程度という驚くほど安い利用料金に惹かれて格安スマホの利用を検討する方も多いでしょう。
ですが、安さの裏には不便な点もあります。今回はMVNOの説明とメリット・デメリットを紹介します。
MVNOって?
MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略称で事業者の形態を指します。
MVNOは3大キャリアから回線のみを借り、通信を提供しています。回線のみの提供なので、あんなにも利用料金が安いんですね。
ちなみに3大キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクはMNO(Mobile Network Operator/移動体通信業者)と呼ばれます。
MVNOの事業者が提供しているSIMカードやスマホを「格安SIM」「格安スマホ」と呼んで販売しているのです。
MVNOのメリット
1.乗り換えが容易
3大キャリアでは2年間が最低利用期間として設定されることが多いですが、MVNOでは乗り換えのための最低利用期間が短い、ものによってはゼロという場合もあります。
そのため、一度使ってみて合わなかったら、すぐに他社に乗り換えることができます。特にデータ通信のみの契約だと最低利用期間もとても短いです。中には解約手数料無料のものも存在するので、乗り換えが容易です。
3大キャリアでは端末代金や月額料金が割引される代わり、2~3年間継続して契約する必要があります。途中解約すると違約金が発生してしまいます。その上、契約更新月前後以外で解約しても違約金が発生するのでとても面倒です。
この点では格安スマホのほうが格段に使いやすいですね。
2.料金がとても安い
MVNOは、月額1,000円前後で利用することができます。(通信量1-3GB程度)
しかも、データ通信のみの契約だと月額1,000円を切ることも!skypeやLINEを使用して通話をすればもっと低い料金で運用することができます。
3大キャリアでは通話とデータの契約がほぼ必須なので、月額5,000円程度がかかることを考えるとかなり安いですね。
MVNOのデメリット
1.キャリアメールが使えない
MVNOでは、キャリアメールが使用できません。これらは3大キャリアと契約しなければ使用できないものなのです。
そのため、MVNOを利用する場合、GmailやYahoo!メールのようなフリーメールを使う必要があります。使い慣れている人ならば問題ありませんが、使ったことのない方にとってはアカウントの作成など面倒に思うかもしれません。
ネットを使うのであればGoogleのようなサービスを度々利用するでしょうし、これを期に使いこなせるようになっておきましょう。
2.無料通話が少ない
3大キャリアでは、無料通話時間がプランごとに存在します。ですが、MVNOでは通話するたびに約20~30円/30秒の通話料金が大抵掛かります。
これまで無料通話分を頼りにしていた人は、通話料金がこれまで以上にかかる場合があります。とはいえ、skypeやLINEのようなインターネット電話などを利用すれば電話料金がかからないので然程問題にはならないでしょう。自宅にwifiがあれば通信量もかかりませんから、せひ活用してみてください。
3.手続きのために知識が必要
MVNOは、3大キャリアのように店舗でのサポートを行っていないことがほとんどです。そのため、購入したスマホやSIMカードの設定を自分で行わなければなりません。APN(Access Point Name)という携帯電話網に接続するための設定も自力でする必要があります。
ですが、ガイドがパッケージに付属してきますし、ネット上でやり方の解説を行っているところも多いのでそれを参考にすればそれほど難しくはありません。
まとめ
ここまで格安スマホのメリット・デメリットをご紹介しました。安さの代わりにそれなりの手間はかかりますが、どれもそこまでハードルが高いものではありません。
自分のスマホの利用の仕方を考えて、格安スマホを使うかどうか考えてみてください。