携帯電話について調べていてMNPという単語に出会ったことはありませんか?
そして、そのまま意味を調べずに放置したりしていませんか?
そうだとしたらそれは実にもったいないことをしています!MNPを利用するといまの電話番号のまま携帯会社を変更したり、そのほか様々な特典を得られるのです。
今回はそんな便利なMNPについての説明と利用する際の注意点について紹介したいと思います。
MNPってなんのこと?
MNPの正式名称はMobile Number Portability(モバイル・ナンバー・ポータビリティー)といって携帯電話の番号を運べるという意味があります。
わかりやすく言い換えると携帯電話番号を他社の携帯に移し替えることができることを指します。最近話題の格安スマホなんかにも電話番号を変えずに乗り換えることができるので、携帯をいまの会社から変えたいと考えている人にはぜひ利用してもらいたいサービスです。
また冒頭でも紹介した通り、MNPの良いところはそれだけではありません。通信料や端末の代金が割り引かれたり、キャッシュバックでお金が戻ってくるという特典もついてきます。
ですが、お得なことばかりというわけでもないのです。デメリットとまではいいませんが、あらかじめ知っておかないといざMNPを利用したときに後悔してしまうかもしれない大事なポイントがあります。
ここからはそうしたMNPを利用する際に気をつけなければならない注意点を5つ紹介していきます。
MNPで後悔しないための5つのポイント
1.手数料と解約料がかかる
MNPを利用するには新規契約事務手数料とMNP転出手数料、2つの手数料がかかります。どういった手数料なのか1つずつ説明していきますね。
新規契約事務手数料とは新しく契約する携帯会社からとられる手数料で3000円支払うことになります。
それとは逆にMNP転出手数料は現在契約している側の携帯会社に対して発生する手数料でこちらは大体2000円程度をみておけばいいでしょう。
このようにMNPを利用するときには手数料がかかることをお忘れなく。
また、MNPとは関係ありませんが2年契約縛りなどの途中で解約すると解約手数料を1万円近く取られることになるので、契約期間には注意をしてください。
2.家族割が使えなくなる
こちらは家族で同じキャリアを使っている人に注意して欲しいポイントです。家族割は同じキャリアの中でしか使えませんから、自分だけ他社に移ると当然家族割はなくなります。
最近はラインなどで連絡を済ませる方も多いですからさほど影響はないかと思いますが念のため頭に入れておいてください。
3.現在使っている携帯の分割代金の残額を支払わなければならない
こちらも携帯代を分割で支払っている方のみに限定されるポイントですが、分割代金の残額が残っているのに他社へ移ると残額を支払わなければなりません。ローンを途中で取りやめるようなものですから、当然といえば当然ですよね。
分割で支払っている場合、月々の支払いを割引するサービスが適用されていることが多いです。ですがMNPを利用して他社に移ると、残りの残額をその割引無しで一括で支払う必要があるので、キャリアを移す際には残りの代金がいくらなのかあらかじめ確認しておきましょう。
4.貯めていたポイントがなくなる
dポイントやWALLETポイントなどは各社特有のポイントサービスなのでキャリアを変えると当然そのポイントもなくなります。長期的に利用してポイントがたくさん貯まっていたら、キャリア移行前に全部残らず使っておきましょう。
5.メールアドレスは引き継げない
こちらも家族割のときと同様ラインなどで連絡を済ませる人が多いと思うのでそれほど困らないかもしれませんが、MNPではメールアドレスの引き継ぎまではできませんからご注意を。
他社からの乗り換えをした人向けにメールアドレスの自動通知サービスもおこなわれていますから、いちいち知り合いに通知するのが面倒な人は利用するといいでしょう。
最後に
MNPのお得な点と気をつけなければいけないポイント、いかがだったでしょうか。
どれもデメリットとまではいきませんが、MNPを利用するときに「えっ、こんなことになっちゃうの?」と戸惑わないためにもぜひ覚えておいてください。
こうしたポイントをおさえつつ、自分の状況に合わせてMNPを上手に利用してみてくださいね。