【もくじ】
- WiMAXルーターのオススメ機種はWX03!
- 「WX03」の性能的ポイント
- WX03がユーザーから支持されるポイント
- WX03にデメリットはないのか?
- au 4G LTEって?
- au 4G LTE(ハイスピードエリアプラスモード)の利用シーンと注意点
- WX03のメリット、デメリット
- まとめ
WiMAXルーターのオススメ機種はWX03!
ここ数年で一気にユーザー数を増やし、プロバイダーの展開もどんどん進んでいるWiMAX。通信状態も進化し、現在ではWiMAX2+として最大下り通信速度が440Mbpsまで高速化しています。まさに固定の光回線の速度にも迫ろうかという勢いで進化を続けています。
そんなWiMAXの最大の特徴は「いつでも」「どこでも」「高速な通信が可能」ということ。
そして、その「どこでも」通信を可能にするのが、WiMAXルーターです。WiMAX契約をし、ルーターが手元にあれば、いつでも高速なインターネット通信を体験することができるというわけです。
WiMAXルーターにはいくつか機種があり、各プロバイダーでWiMAX回線を契約する際にどの機種を使うかを選択することができます。
そんな複数のWiMAXルーターの中で、当記事では「WX03」という機種をオススメしていこうと思います。そして、いくつかのポイントに絞って記事内で紹介していきます!
「WX03」の性能的ポイント
WX03のメーカーはNECプラットフォームズ。信頼できる国内メーカー製の端末になります。発売日は2016年12月2日で、つい最近発売になったばかり、と言っても過言ではないでしょう。WiMAXルーター端末は約半年に1度のペースで新機種が登場してきており、実は2017年2月17日に発売された、W04というファーウェイ製の端末が2017年5月時点での最新機種です。
にも関わらず、12月に発売されたWX03をオススメ理由は何でしょうか?まず、簡単に両機種のスペックについてまとめてみたので、下記の表を見て比較してみましょう。
WX03 | W04 | |
発売日 | 2016年12月2日 | 2017年2月17日 |
下り最大速度 | 440Mbps | 440Mbps |
WiMAX2+対応 | ◯ | ◯ |
au 4G LTE対応 | × | ◯ |
440Mbps通信時の通信可能時間 | 7時間20分 | 6時間30分 |
220Mbps通信時の通信可能時間 | 12時間20分 | 10時間30分 |
au 4G LTE通信時の通信可能時間 | × | 9時間10分 |
連続待機時間 | 1100時間 | 850時間 |
通信規格 | 4×4 MIMO / CA | 4×4 MIMO / CA |
Bluetooth通信対応 | ◯ | ◯ |
タッチパネル | ◯ | ◯ |
サイズ | W99×H62×D132 | W53×H130×D142 |
重さ | 110g | 140g |
メーカー | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
W04は2017年になってから発売された文字通りの最新端末ですが、ユーザーの関心と評判は依然としてWX03の方に集まっています。
それを裏付けるかのように、WX03の生産がユーザーの需要に追いついておらず、手元に届くまでに数週間〜1ヶ月程度の時間がかかるという話も未だに聞こえてきています。
WX03はなぜ、そこまでユーザーの支持を集めているのでしょうか?
WX03がユーザーから支持されるポイント
- 最大通信可能時間
例えば、外出先で何時間もぶっ通しで通信をする機会がどれくらいあるのか、という疑問はあるにせよ、「1回フル充電してから、どのぐらいの時間通信が可能か」という点は、スマホなどを買う際にも気になるポイントですよね。
WiMAXルーターもそれは同じ。むしろ、ルーターのバッテリーが空になっていたら通信ができないわけですから、最大何時間の通信が可能なのか、というのは使う側に取っては死活問題です。
WX03の場合、発売時期こそW04よりも前ですが、最大通信速度を実現できる440Mbpsのハイスピードモードで使っても、7時間20分の通信が可能。速度を220Mbpsまでに押さえた場合はなんと12時間20分もの長時間通信が可能になります。
最新機種であるW04と比較すると、それぞれ440Mbpsモードで50分、220Mbpsモードで1時間50分の差があります。個人個人の環境によって、この時間的な差がどのぐらいのメリットになるかは様々ですが、約1時間〜2時間の時間的余裕があるというのは、とても安心できるポイントでしょう。 - 連続待機時間
所謂、「待ち受け時間が何時間か」というポイントですが、比較表を見るとその差は圧倒的なのがおわかり頂けると思います。W04の連続待機時間が850時間であるのに対し、WX03はなんと1100時間!
W04が日数換算で約35日の連続待機時間なのに対して、WX03の場合は約46日もの間充電無しで待機することができるのです。恐らく日々使うことになるWiMAXルーターですから、それだけ長期間使わないで待機させることは考えにくいですが、待機時間が長すぎて肝心な時に使えない!ということがWX03の場合は考えにくいと言えるのではないでしょうか。
WiMAXルーターのように、基本的には外出先、移動中の使用が想定されている通信端末の場合、「使いたい時にいつでも使える」ことがとても重要です。思い立った時にカバンから出して、すぐに使える。使いたいと思った時にバッテリーの容量を気にしなくても良い。こうした細かいポイントが端末に対する信頼感を高めることになるのは言うまでもありません。 - 端末本体の重量と大きさ
スマホやタブレットでも新機種が発表・発売される度に話題になるのが「薄さ」であったり「重さ」です。WiMAXルーターはスマホやタブレット、PCなどと一緒に、外出時に常に持ち歩くもの。元々小型なWiMAXルーターですから、薄さはさほど気にならないことが多いものの、やはり「重さ」は非常に重要なポイントだと言えます。
いくら小さく持ち運びが便利でも、持っているだけで重さを感じたり存在感が大きいと、「今日は持っていかなくてもいいかな・・・」と躊躇してしまうシーンも出てくるかもしれません。その点、WX03は重さ110g(iPhoneSEとほぼ同じ重さ)と非常に軽量。W04の140gと比べて30gもの差があるのです。30gというと、単4電池約3本分。これを「大した差ではない」と感じるかどうかは人それぞれになってきますが、持ち歩くものの重量が増えないに越したことはありません。
また、大きさに関してもWX03はほぼ名刺サイズの大きさで、且つW04よりも1mmほど薄くなっています。大きさは本体のデザインに結びついているものですから、個人の好みはあるかもしれませんが、軽さ、薄さを重要視する場合には、明らかにWX03に軍配があがることになります。
WX03にデメリットはないのか?
さて、ここまでWX03が最新機種であるW04と比較してもオススメで、且つ機種単体で見ても優れていると考えられるポイントについて説明してきましたが、これまでの内容を読んで頂いた方の中には疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。
「じゃあ、WX03にはデメリットは何もないの?」
という疑問ですね。
結論から申し上げると、デメリットはどんな素晴らしい製品やサービスにも存在します。そして、それはWX03にも当てはまります。
では、WX03のデメリットとは一体何でしょうか?
それは、au 4G LTEが使えない、という点です。
au 4G LTEって?
au 4G LTEは言うまでもなく、携帯3大キャリアの1つ、auが提供しているLTE回線のことです。実は、WiMAX回線を提供している大元の事業者であるUQコミュニケーションズはauを展開するKDDIのグループ会社。
そのため、UQコミュニケーションズはMVNOとしてau回線を使った格安SIM事業も展開しています。
UQコミュニケーションズはKDDIのグループ会社ですから、WiMAX回線を補完する目的でau 4G LTEを使用できる「ハイスピードエリアプラスモード」を提供しています。各WiMAXプロバイダーはUQコミュニケーションズのWiMAX回線を使用してサービスを提供しているので、各WiMAXプロバイダーでもこのau 4G LTEを使用したハイスピードエリアプラスモードを利用することが可能です。
ただし、このハイスピードエリアプラスモードを利用できるかどうかは、使用するWiMAXルーターが、au 4G LTEの回線に対応している必要があるのです。
では、このハイスピードエリアプラスモードのau 4G LTEはどんな場面で使うことになるのでしょうか?
au 4G LTE(ハイスピードエリアプラスモード)の利用シーンと注意点
au 4G LTEを使うハイスピードエリアモードはWiMAXを使用する上でメリットの1つですが、このハイスピードエリアプラスモードはどういった場合に使うことになるのでしょうか?
WiMAX通信の接続は、普段使っているスマホが通信に使用するLTEの電波とは異なる電波帯を使用しています。そのため、WiMAX接続のカバーエリアは、例えばdocomoやau、ソフトバンクなどが各Webサイトで公表しているカバー率、カバーエリアとは若干異なる形になっています。
特に、山間部の奥深い場所などではWiMAXの電波が届きにくいことがあり、接続が困難なケースも散見されるようです。
しかし、山間部などでも通常のLTE電波が届いていれば、スマホのLTE通信は可能であるため、スマホではネット接続が可能だったりします。こうした特性の違いを利用し、WiMAXルーターでもLTE通信を可能にするためのモードが、ハイスピードエリアプラスモードです。
つまり、WiMAX電波が届かない場所にいたり、WiMAXが繋がらない場合に、通信方式を切り替えてLTE方式でインターネット接続を可能にできるので、基本的には通常のWiMAX接続が不可能な場合に使うモードが、ハイスピードエリアプラスモードです。
ここだけ聞くと非常に便利なモードに聞こえますし、実際に便利なのは間違いないのですが、このハイスピードエリアプラスモードは自動で切り替わるわけではなく、ユーザーが自分でモードを切り替えて使用しなければなりません。また、その月のうちに一度でもハイスピードエリアプラスモードに切り替えて使ってしまうと、オプション料金の使用料として1,005円が自動的にその月の月額料金に加算されてしまいます(au 4G LTEを使うハイスピードエリアプラスモードはあくまでもオプションサービスであるため)。
さらに注意しなければならない点は、ハイスピードエリアプラスモードが必要なくなった場合(=WiMAXの電波が入る場所に戻った、など)はハイスピードエリアプラスモードを切らないといけません。なぜかというと、仮にWiMAXの契約が「ギガ放題プラン」で、月間の通信容量が無制限であったとしても、これはあくまでも「WiMAX通信の」通信容量であり、「au 4G LTEを使った通信容量」はスマホなどと同様に月間7GBまでに制限されているためです。
そのため、うっかりハイスピードエリアプラスモードを切り忘れていると、一気に7GBを超えてしまうばかりか、WiMAXだけなら3日間で10GBの通信制限になったとしても、翌日には速度は元に戻るのに対し、au 4G LTEの速度制限に引っ掛かってしまった場合は月末まで下り速度が128Kbpsまで制限されることになってしまいます。
au 4G LTEが使える、このハイスピードエリアプラスモードは緊急時の通信手段確保という観点ではとても便利なオプションなのですが、同時にとても慎重に使わないと思わぬ落とし穴にハマってしまうことにもなり得るモードなのです。
WX03のメリット、デメリット
ここまでご紹介してきたWX03のメリットとデメリットを一度整理してみましょう。
WX03のメリット
- 最大通信可能時間が長い
- 連続待機時間が長い
- 端末本体の重量が軽く、薄い
WX03のデメリット
- au 4G LTEを使用する「ハイスピードエリアプラスモード」が使えない
箇条書きにしてまとめてみると、実はWX03のデメリットはさほど重大ではないことがわかりますね。
「使えない」と考えてしまうと確かにデメリットとして考えてしまいますが、見方を変えてみると、WiMAXの電波内に行動範囲がほぼ収まっている方の場合はハイスピードエリアプラスモードを使わなければならないシーンには遭遇しないことになりますし、例えばWiMAXの電波は届かないけれど、LTE電波は届いている、という場所の場合は、長時間の通信をするわけでなければスマホのテザリングで凌ぐ、ということもできるわけで、必ずしもハイスピードエリアプラスモードが誰にとっても必須の機能かというと、そうとも言い切れないことも多いと言うことが出来ます。
機能が多いと何だか得をした気になりますし、確かに便利な機能があれば嬉しいのですが、使いこなせなければ意味がありません。自分の利用シーンに混乱をもたらさないためにも、「使える機能」「使えない機能」それぞれが自分にとって必要なのかどうかを見極めることも必要になるかもしれませんね。
まとめ
さて、ここまで見てきたように、2017年2月に発売されたW04よりも、実は2016年12月に発売されたWX03の方が、総合力で見た場合は様々なメリットが目立ちます。au 4G LTEを使用するハイスピードエリアプラスモードが使えないという点は一見デメリットにも見えますが、この点は人によってはデメリットにならない可能性も高いので、実際にはあまり考慮しなくても良いパターンもあるでしょう。
WX03の場合、特に使うにあたって通信可能な時間、待機時間が長く、且つ薄くて軽い(iPhoneSEとほぼ同じ重量)、更に国産である、というのは様々な面で安心感をもたらしてくれると言えるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
せっかく検討を重ねて契約するWiMAX。快適に、且つ安心して使っていくためには、やはり接続機器であるWiMAXルーターにもこだわりたいですよね。
上記のメリットから、当記事ではWiMAXルーターとしてはWX03をオススメします。
ご自身でも情報収集してみて、納得の行くWiMAXライフを送りましょう!