【もくじ】
WiMAXを契約中の方へ
外出先でも安定した高速インターネット接続を実現できるWiMAX。その手軽さと快適さが好評で、ここ数年でどんどんサービスを拡大し、契約者数も伸びています。
WiMAXサービスを提供するプロバイダーも20社程度まで増加し、各社がそれぞれに新規契約者獲得のためのキャンペーンを展開し、CMや広告の展開に余念がありません。
今、実際にWiMAXを契約中、という方の中にも「お得なキャンペーンやキャッシュバックで契約できた」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
便利で快適なWiMAX。一度その快適さを味わってしまうと、「もうこれ無しでは考えられない」という方もいるでしょう。
しかし、時には留学や海外転勤などによりWiMAXの電波が届いていない地域への引っ越しが決まり、どうしてもWiMAXの使用を中断せざるを得ないケースが発生することも考えられます。もしそういった場合にはどうしたらいいのでしょうか?解約しなければならない場合の手続き方法、解約する場合の制約条件などは何かあるのでしょうか?
当記事ではそういった、WiMAX解約時に気になるポイント、WiMAX解約方法についての手順を解説していきます。
必ずやっておかなければならないこと
どのプロバイダーと契約しているかに関わらず、WiMAXを契約していて、これから解約しようと思っている場合、必ずやっておかなければならないことがあります。
- 解約申し込みの締め切り日など、解約手続きに必要な期日についての確認
プロバイダーによってこの部分の詳細は異なっていることが多く、例えばAプロバイダーではいつでも申し込み・解約ができるのに、Bでは「毎月20日までに書面で申し込み、且つ書面が20日までにプロバイダーに届いていなければならない」など、様々な制約や条件が設定されています。
これは、必ずしもプロバイダーが「ユーザーを解約させないために邪魔している」ということではなく、サービス提供の期間をハッキリささるためだったり、契約時のキャンペーンをきちんと適用させるために必要な条件設定です。
上記のことがあるので、解約を検討する場合は、可能であれば時間的にも余裕をもって検討し始め、諸条件を確認しておくことが望ましいでしょう。
諸条件を確認した結果、例えば次の月まで解約手続きができない、ということになっても慌てずに予定を組んで対応することが重要です。 - 自分が契約しているプランの契約更新月がいつなのかを確認
これは、違約金を発生させないためにとても重要な確認事項です。
多くのプロバイダーではスマホの契約と同様に、「2年契約」が基本契約期間となっていることが多くなっています。契約プランを安く提供したり、お得なキャンペーン(キャッシュバックなど)を提供する代わりに、ユーザーには一定期間必ず利用してもらう、といういわば「ギブ&テイク」の形でサービスが提供されているためです。
そのため、概ね契約した月から数えて25ヶ月目、その次が49ヶ月目を契約更新月と定めているプロバイダーがほとんどです。
「2年契約ならば24ヶ月目、48ヶ月目ではないのか?」と思われるかもしれませんが、1〜24ヶ月がちょうど2年間契約を全うしたということになるので、その次の25ヶ月目、49ヶ月目が契約更新月、という扱いになるので注意しましょう。
そして、この「契約更新月」に解約をする場合は基本的に違約金その他、一切のお金を支払う必要なく解約をすることが可能だとされていますが、それ以外の月、例えば「20ヶ月目」や「11ヶ月目」などに解約をしようとする場合、「当初契約した、利用契約期間を全うせずに解約をする」形になるため、違約金を支払わなければなりません。この違約金の金額もプロバイダーごとに異なります。場合によっては「え!そんなに高いの!?」と驚いてしまうことにもなりかねないので、十分に確認をしておきましょう。「知らなかった」では済まなくなってしまいます。
上記の2点に関しては必ず確認しておかないと、場合によっては自分が希望する月、希望する日程では解約できないことになってしまいます。また、スマホの2年契約も同様ですが、基本的には2年契約は「自動更新」となっていることがほとんどです。事前に契約の更新をするかしないかなどをプロバイダーが問い合わせてくれることは無く、あるとしてもメールで契約更新月の1ヶ月前などに「来月が更新です」という通知が来るだけだったりします。
長く利用しているとどうしても使っていること、契約していることが当たり前になってしまい、こういった契約状況などについては確認が遅くなったりしてしまいがちです。十分に注意しておきましょう。
違約金について
一口に「違約金」と言っても、契約する段階ではなかなかそういった部分まで把握しておくのは難しいものです。下記に代表的な違約金の詳細をご紹介しておきますので参考にしてみてください。
また、違約金の金額は契約しているWiMAX回線が「WiMAX」なのか、「WiMAX2+」なのかによって異なってきます。この点も十分注意するようにして下さい。
ご自身が契約している回線の種類が何なのかについて把握しておく、もしくは解約を検討する際に再度確認することも重要です。
契約回線が「WiMAX」の場合
- 1〜11ヶ月目:9,500円(税抜)
- 12ヶ月目:0円
- 14ヶ月目〜24ヶ月目:5,000円(税抜)
- 25ヶ月目:0円
契約回線が「WiMAX2+」の場合
- 1ヶ月目~12ヶ月目までの解約金:19,000円
- 13ヶ月目~24ヶ月目までの解約金:14,000円
- 25ヶ月目に解約金:0円
- 26ヶ月目以降に解約金:9,500円
このように、解約するタイミングによって細かく違約金が設定されています。そのため、自分がいつWiMAXを契約し、今何ヶ月利用しているのか、解約する場合は何ヶ月目に解約することになるのか、契約更新月はいつなのか、といったことを細かくしっかりと確認し、把握することがとても重要になってくるのです。
また、上記で紹介したような違約金の金額は、あくまでも代表的な一例にすぎません。プロバイダーによっては契約回線によらず違約金のパターンが1つしかなかったり、上記で紹介したよりも高い違約金が設定されていることもあります。
さらに、WiMAXを最初に契約した際に使っていたキャンペーンがあったのか無かったのか。キャンペーンを使っていた場合、そのキャンペーンは何だったのかなどが関わってくることもあり得ます。
キャッシュバックキャンペーンなどを利用して契約していた場合、キャッシュバックの受け取り可能時期と解約手続きが関わってくることもあります。
キャンペーンとの関わりについて
上記で述べたキャンペーンと解約の関連性についてですが、例えばキャッシュバックキャンペーンの条件で、「契約後26ヶ月目に受け取り可能」という条件だった場合、仮に解約するのが「25ヶ月目」だとすると、キャッシュバック条件の「26ヶ月目」には解約が完了しており、既に契約が終了していることになります。
そのため、高額のキャッシュバックがあるから、とプロバイダーを契約したのに、受け取り可能になる時期より前に解約してしまったために、キャッシュバックを受け取ることができない、ということも可能性としては起こり得るのです。
従って、解約の際には自分が何のキャンペーンを使って契約したのかを確認すると同時に、特にキャッシュバックキャンペーンを利用していた場合は受け取りに関しての詳細も再度確認しましょう。自分では判断がつかない場合、必ずお客様窓口などに直接問い合わせてプロバイダーからの正式な回答をもらうことをオススメします。
例えば、WiMAX2+を契約していて、違約金が14,000円かかることになったとしても、30,000円のキャッシュバックが同時期に必ず受け取れることがわかった場合、16,000円分はプラスが出ることになるため、違約金の支払いと相殺できるので解約する時期については心配しなくても良い、ということになる可能性もあります。
こういった状況についてはなかなか1人では気づかなったり、把握できなかったり、また判断もできなかったりします。
そのように判断に困る場合は、必ずプロバイダーに直接問い合わせて直接回答やアドバイスをもらうようにしましょう。
実際の解約手続きの進め方
違約金無しで解約可能であるにしろ、そうでないにしろ、いざ解約をする、解約せざるを得ない、という状況になった場合は実際に「解約手続き」を進めなければなりません。
契約しているプロバイダーのWebサイトに行けば、解約手続きについての詳細な説明が記載されていますが、サイトによってはその詳細がどこに書いてあるのかわかりにくかったり、解約手続きについての記載が複雑で、自分がどのパターンに当てはまるのかがわかりにくかったりすることもあるかもしれません。
また、書面の提出が必要、となった場合にも、自分ひとりで進めていると、いざ書面を送ったはいいものの「実は必要書類が欠けていた」「記載内容に不備があった」などが起こってしまうと手続きに必要な日数が足りなくなって結局実際に解約できる月がズレてしまったりすることもあり得ます。
こういった躓きやトラブルを防ぐために、もし時間に余裕があり、且つ万全を期すのであればプロバイダーのWebサイトからお客様サポートや問い合わせ窓口の連絡先などを探し、電話やメールなどで必要な手続き、書類などを明確にすることが重要です。
プロバイダーによっては、自社で用意している解約申し込み用紙をダウンロード→印刷→記入→送付を義務付けているところもあります。問い合わせフォームなどに解約希望の旨を書いて送っても、正式な申し込みではないと見なされて対応してもらえないこともあり得ますので、解約のために何が必要なのかを必ずプロバイダーにしっかりと問い合わせて明確にしましょう。
代表的な解約手続きの一例を下記に挙げておきますので参考にしてみて下さい。ただし、プロバイダーごとに異なりますので、必ずご自身が契約しているプロバイダーの手続き詳細をご自身で確認してください。
- プロバイダーのWebサイトにて解約手続きについて確認
- 自分の契約プランの契約更新月がいつなのかを確認
- 解約手続きに必要なものが何かをプロバイダーに電話で確認
- プロバイダーのWebサイトから解約書類をダウンロードし印刷
- 解約書類に必要事項を記載
- 定められた期日までに書類が届くように郵送
- 他に定められた事(ルーターの返送、ルーターに挿入されているSIMカードの返送 etc...)
- 解約完了通知を受領し、内容に間違いがないかを確認
以上が代表的な解約手続きの一例になります。必ずしもこの通りに進むわけではないので、しつこいかもしれませんが必ずご自身が契約しているプロバイダーによく確認しましょう。
その他の確認・注意事項
手続きについては上記で紹介したような流れが一般的なものになりますが、契約しているプロバイダーによっては「利用中のWiMAXルーターのMACアドレスを教えて下さい」と言われることがあり得ます。
「MACアドレス」とは、ネットワーク機器が固有に持つ識別番号のことです。ネットワーク機器とは、例えば家庭で使っている無線LAN機器や、LANケーブルを繋ぐモデムなどのことで、WiMAXルーターもこのネットワーク機器の中に含まれます。
それぞれの機器が1つずつこのMACアドレスを持っており、製造された段階でそれぞれの機器のどこかに必ず記載されることになっています。機器がインターネットに接続され、通信を行う場合にはこのMACアドレスの情報も同時にやり取りされて「どの機器でどのぐらい通信されたか」が計算され、わかるようになっているのです。
そのため、いざWiMAXを解約したりする場合には、契約者の情報(氏名や契約情報、プランの詳細など)と同時に、契約しているユーザーが使っていたWiMAXルーターの機種などがプロバイダーの保存している契約者情報としっかり一致するかどうかを間違いなくチェックするために、MACアドレスを確認し、契約者本人の情報と、プロバイダーが把握している使用WiMAXルーターの機種やこれまでの通信量などをチェックし、解約の手続きに不備がないようにするのです。
WiMAXルーターのMACアドレスはお使いのWiMAXルーターに基本的に直接記載されています。機種によっても異なりますが、多くの場合は、ルーター裏のバッテリーケースを開け、バッテリーを取り外した位置だったり、バッテリーケースのフタの裏、また場合によってはルーターの側面や裏面などに印字されていたり、シールが貼られていることがほとんどです。
確認方法がどうしてもわからない場合は、お使いのWiMAXルーターのメーカーWebサイトで調べたり、契約しているWiMAXプロバイダーのお客様窓口などに問い合わせることで教えてもらえるでしょう。
最後に
いかがでしたか?
便利で快適なWiMAXですから、できれば長く使いたいもの。しかし、やむを得ないケースで解約しなければならないという場合も出てきます。
せっかくお得に使っていたWiMAXですから、最後まで損をしないように使いたいものですよね。しっかりと自分が損をせず、スムーズに解約ができるように、上記の解約に関する注意事項をしっかりチェックして頂き、トラブルが無いようにしてください!